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『ノーカントリー』と『ファーゴ』
◆The 80th Annual Academy Award
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コ−エン兄弟の『ノーカントリー』が第80回アカデミー賞の
作品賞・監督賞・脚色賞・助演男優賞の主要4部門を獲得。
『ノーカントリー』は『ファーゴ』を超えたのか!?

助演男優賞のハビエル・バルデムは、映画の中では実際には主演のようなものだから、あの賞は、助演男優賞ではなく主演男優賞だと勝手に思っている。主演のトミー・リー・ジョーンズも、いい演技をしているのだけど、日本の缶コーヒーのCMの宇宙人役のように、どこか冷めた傍観者のようなキャラ設定なので、主役なのに映画にフレームインしていないように感じてしまう。今回、トミリーは『告発のとき』で主演男優賞にノミネーションされていたが、そちらの役のほうが彼の内に秘めた熱情が伝わってきたし、存在感があった。

***

先週、コ−エン兄弟の『ファーゴ』を久しぶりに観た。
数年前に公開された感覚でいたけれど、もうかれこれ10年は過ぎていることにあらためて気がついた。久しぶりの『ファーゴ』は面白くはあったが、最初に観たときの衝撃はなかった。

理由は、観る側である私の「衝撃」が深化してしまったからだと思う。
それと、劇中で「変な顔」と連呼される殺人犯スティーヴ・ブシェミを
もう「変な顔」だとは思わなくなっているというのも大きいかも(笑)。
ブシェミは『ファーゴ』が公開された12年前と違い、
“あの人観たことある”という不特定なポジションから、
いい味を出しているという意味での“カッコいい脇役スティーヴ・ブシェミ”となった。

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『ノーカントリー』は“『ファーゴ』以来の衝撃”と言われているが、まったくそのとおりだと思う。
『ファーゴ』から『ノーカントリー』まで至る間の彼等の作品は
面白いモノものがあるのだが、やはり『ファーゴ』の衝撃は他作品より群を抜いていた。
(『ファーゴ』以前のほうが好きな作品が多いのだが、またその話はあらためてということで)

ならば『ノーカントリー』は『ファーゴ』を超えたのかといえば、そうには思えない。
そんなふうに思うのは私だけなのかと考えたが、以外とみんなもそう思っているんじゃなかろうか。
もし、『ファーゴ』を超えていたとしたら“『ファーゴ』以上の衝撃”というコピーが席巻するはずだから。

こんなことばかり言って、観客というのはホント我がままな人種だ。
自覚だけは十分しつつ、これからもコ−エン兄弟に『ファーゴ』以上の衝撃を期待します。

◆ノーカントリー
※「衝撃の深化」→◆ファーゴ/2008-02-27


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by halcine | 2008-02-26 23:47 | ◆08年アカデミー賞
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